引き続きブロードキャスター

初っ端に、記者会見でJR西日本の社長を記者会見で罵倒するシーンを見せられました。
私は、ああいうことをする人が嫌いです。
記者会見、特に謝罪釈明の記者会見では、開いている側が絶対的な弱者なわけです。
何しろ、逆切れが許されませんから。間違ってもやったが最後、全国ネットでその模様が流されるわけです。
多分、放映される際には罵倒した記者の部分はカットされます。そして見出しは「逆切れする社長」
やり得ですよね。罵倒される側は「ごめんなさい」しか言えないんだから。
日本のマスコミがいつまでたっても世界で三流レベルといわれるゆえんです。
事件は遺憾です。安全性を無視したJRは許せない。怒りごもっとも。
でも、その怒りを行動にするのは、紳士の対応ではない。
起こった事件は取り返しがつかない。死んだ人は生き返らない。
今すべきことは、原因の究明と今後の対策でしょう。社長を罵倒することではない。
原因の究明なんて、簡単じゃないかという人もいると思います。
無理なダイヤ、恐怖の制裁。それらは確かに原因です。
でも、その原因を防げなかったのか。私は防げたと思います。
列車が恒常的に遅れるなら、スジ屋さん(ダイヤを組む人)を乗せて実証すればよかったのではないでしょうか。
なぜ運転手さんたちは制裁に抵抗しなかったのでしょうか?
労働条件の改善を求めたストなど、労働組合にはお手の物のはずです。
事故の起こったカーブは、もっと手前から曲げ始めれば、より緩やかなカーブを作れたのでは?
そういうところをより詳しく調べてこその報道だと思います。