どうでもいいことを語ります

どこかで誰かが書いていそうなことだけど、思いついたからには書こう。
某2のつく巨大掲示板ではとかく変換をわざと間違えるのがしきたりになっていますよね。
たとえば「あんな奴」を「あんな香具師」と書いたりするのなんか、とても有名です。
香具師」の成因としては「ヤツ」→「ヤシ」と、いったんカタカナの「ツ」と「シ」を
入れ替えた上で「ヤシ」を変換して生まれたのだと思いますが、
当然、この変化の過程を知らない人には「香具師」は意味不明な用語になるわけです。
そもそも香具師が本来は何なのか知っているのは調べてみた人ぐらいでしょう。
本当に「人手の多いところで見世物などを興行し、また粗製の商品などを売ることを業とする者」(広辞苑
を踏まえて生まれたのだとしたら、それはそれで私の不見識が露見して面白いですが。
いずれにせよ、某掲示板における「香具師」の用法が固定化された後にその掲示板を読み始めた人には、
香具師」はなんだかよくわからない単語となるわけです。
同様の事態は他のさまざまな「慣習」について当てはまるわけです。
これらの慣習はほんの数年で生まれたものとはいえ、不文律として掲示板のユーザーが守るべきエチケット。
ところが、新参者にはこのエチケットがわからず、ナゼそのような慣習が存在するのかすらわからない。
仕方のないこととはいえ、ここに軋轢が生まれます。
本来ならば、掲示板に書き込む前にその慣習を学ぶべきなのですが、
慣習の存在すら知らない、あるいは知っていても無視して省みないユーザーの出現が、状況をいっそう悪化させているように思えます。
くだらないというなかれ。
この構図(慣習を守る世代と守ろうとしない次の世代との摩擦)は、現在日本の各地で見られる構図なのです。
私は決して伝統とか風習を変えるべきではないというステレオタイプな考えの持ち主ではありません。
そもそも、伝統というものは、時代に合わせて改良を加えられ淘汰されてきたものですから。
ですが、新たな流れを作ろうともせず、ただ己の思うがままにふるまう者の増加は、
日本の崩壊を早めているような気がして、考え物だと思った次第です。