(いい加減ぐだぐだ感があるので)これまでのあらすじ

寒村に住む少女ケイトは、ある夜、サンタクロースの訪問を受ける。
こともあろうにサンタさんは道に迷っていて、プレゼントの受け取り主であるベティの住む町を写した写真は、最前ケイトがおじからもらった絵葉書の裏面と一致していた。
ケイトはさらにサンタの正体がおじさんであることを見抜いていたものの、口には出さずに二人でベティを探すたびに出る。
道中、ケイトは幼少期にベティの母親であるサラと会っていたことを思い出す。
サラとケイトが分かれた場所、雪達磨駅で、二人は再会した。(全十五話中十話まで)

  • 第十一話、凍りついた二人

「本当のことを言わなければいけないわね」
そういったきり、サラは黙ってしまいました。
気まずい空気が二人を包んでいました。

  • 第十二話、動き出した物語

「その・・・・・・村は今も変わりない?」
突然、サラは口を開きました。
「お父さんのお墓には毎月お花を添えてる?」
ケイトは思いました。なんだってこの人はこんなにわたしのことを知っているのだろう?この人はいったい何者なんだろう?
「ああ、かわいそうなケイト。あなたは何も覚えていないのね。いいわ。これから私の家へ行きましょう。そこであなたに合わせたい人がいるの。あなたの叔父さんもいるわ」
「どういうことなの?何でそこに行けば全てが分かるの?」

  • 第十三話、走り出した列車

「列車が出るわ」
ケイトの問に答えず、サラはつぶやきました。
「乗って。この列車で私の住む町に行きましょう」
列車に乗っている間、二人は何も話しませんでした。見上げるとまばゆくばかりの星空、そして、どこからともなくサンタの鈴の音が聞こえてきました。