トリノオリンピックが煩いのですが

私は果報は寝て待てタイプの人間なので、物事の結果が出る前に盛り上がるのが大嫌いな人間です。ましてや、果報が来なかったのにはしゃぎまくるマスコミなど大嫌いです。従って、NHKをはじめどのテレビ局も一時間と空けずにオリンピックネタをつぎ込むせいで、テレビの電源を入れる気力すら失いかけています。
今朝のおはよう日本なんて、スピードスケートの選手がメダルももらえなかったのに延々とテレビの前でさらし者にされていましたよね。事前に馬鹿みたいに宣伝したせいで、引っ込みが効かなくなったのかは知りませんが、朝の貴重な時間の大半を費やすに足る結果だったのかというと、絶対にそれはありません。あの順位の二人に十数分の時間を割くのであれば、誰かがメダルをくわえてきた暁にはいったいどれだけの盛り上がりをするのか、今から楽しみです。
さっきも書きましたが、私は結果が出る前に一喜一憂するのが嫌いです。こと結果が未知数のスポーツ競技において、事前に選手でドラマを作る現在のマスコミは、唾棄すべきだろうと考えています。
いい例がスノーボードハーフパイプじゃないでしょうか。たまたま予選を見ていたのですが、アメリカの選手の技術は日本人選手の遥か上を行っているような気がします。素人目にも明らかな実力差が見て取れるのに、見せ場もなく予選敗退するような兄弟に熱い視線を送るよう仕向けたのは、いったいどこの馬鹿野郎なんでしょう?まあ、根拠もなく偶像を作るほどではないでしょうから、多少は力があるのでしょう。それでも本番で力を出せない人を実力があると言えるのか、大いに疑問です。
ヒーローは見つけるものではなく、現れるものなのだと思いますが、それを血眼になって探し、機も熟していないのに青田買いをし、あまつさえ先行投資に失敗したのに恥じる風もなく次のネタに奔るマスコミの醜態は、誰にもとめられないのでしょうか。