おーぷんべーた

世の中ただほど安いものはありません。
年々大規模化、複雑化していくソフトウエアのチェックアップをただでやってもらえると聞いたら、企業は喜ぶことでしょう。セキュリティ問題で信用の落ちてるMS系のOSなんかも、ハッカーさんを雇って試してみているらしいですし。米国防総省のファイアーウォールをえらい速さで突破しちゃった*1とか言う人は、一生食いはぐれがないと同時に、一生ブラックリスト行きでしょう。
そこで!オープンベータと言うシステムの登場です。ゲームなんかのように、テストに専門知識が要らない試作品の段階のソフトを一般ユーザに実際に使ってもらって、不具合やバランスを確かめてみようと言うものです。
中には謝礼を払ってくれるところもありますが、MMOのように最初からただで遊ばせて、はまった人から金を取るような*2システムのゲームでは、基本的にテスターはただ働きです。遊ばせてもらってるのだから、当然と言えば当然なのかもしれませんが。
で、会社の側としては、なるべく多くのテスターにはまってもらって、正式オープンの暁には課金アイテムをうんとこさ買って元を取る目論見なわけです。あるいは、リネージュのように月額を決めて使用料を払わせると言うものもありますが、プレイヤーの新規拡大やつなぎとめが難しいと言われています。やはり、プレイは無料でアイテムなどを課金制にするのが現在の主流です。
課金と言っても百円単位なので、傍から見ていると儲かるのか疑問なのですが、昨今のMMO事情を見ていると、ユーザーの獲得に失敗したり、つなぎとめに失敗したりして消え去るものも少なくありません。
開発に金と手間隙をかければ、失敗したときのダメージも大きいですし、逆に開発資金をケチればプレイ人数の拡大に苦労することでしょう。これらはMMO運営会社の永遠のジレンマともいえます。
そんな中!会社としては(おそらく)一大博打ともいえるゲームを開発しているところがあります。まだ遊んでいないのでわかりませんが、流麗なグラフィック!斬新なゲームシステム!サクラでも雇ってるんじゃないかと思えるぐらい高い前評判!の三拍子そろったMMOのベータテストがいよいよ明日、始まります。その名も「グラナド・エスパダ」。IMC Gamesハンビットユビキタスエンターテインメント*3が送る空前の(笑)オープンベータ、今から楽しみです。

*1:3分だっけ?記憶があいまいだけど、ペンタゴンが試しにアタックさせてみたら、あっさり突破されちゃったらしい

*2:いわゆる課金アイテムですな。レアアイテムをRMTするのを会社が嫌がるのは、ダフ屋と同じで自分の会社が儲からないから

*3:それにしても、MMO業界の韓流ブームはもはやゆるぎないものですね。なんでだろう