ヤマドリ公……って誰?

2時オーディションの結果、本命のお坊さんこそは残念な結果に終わってしまいましたが、2幕のヤマドリ公に選んでいただきました。
ありがたやありがたや。
オーディション結果のメーリス速報では、応募していないヤクシデおじさんに選ばれていましたが、私がうたってもいいってことなのでしょうかね。
そんな冗談はさておき、ヤクシデおじさんとヤマドリ公は、名前こそ似ていますがまったく似ても似つかぬ人物です。
ヤクシデおじさんは蝶々夫人のおじさんで、酒飲みという設定。ただし、蝶々夫人の初演があまりにも冗長すぎたためにだいぶカットされているそうです。何しろ、役といっても1幕の結婚式で合唱と一緒にしか歌っていない。
一方のヤマドリ公は、貴族という設定で、2幕のピンカートンを待つ蝶々夫人に結婚を迫るいい男なのです。こちらは合唱なしで歌える半面、ボーカルスコアにはテノールと書かれているものの、バスと指定されているお坊さんよりも低いというよく分からない設定。こちらもカットになったのでしょうかね?一丁前にテーマが決まっているという驚きの当て馬。
さすがに想定していたのとまったく違う役をおおせつかるのもアレなので、審査員にメールしました。
で、全員への訂正メールが配信されているそのさなかに、運命の扉を無造作に開けていたというのは、公然の秘密です。