スキー行ってきた

道半ば、というか里程標を見失ったパラレルポートを弄繰り回す電子工作に後ろ髪を引かれつつ、はるか山形は蔵王まで行ってきました。土曜の昼間は総会でしたが、私は回路の不具合箇所ぐらいは調べようと思って遅刻しました。
ちなみに、不具合の根本的な原因は、電気系とか電子工作とか、そういう枠を飛び越えて顔面蒼白直後に赤面、とどめに頭痛というレベル。わかりやすく言えば、東京駅から盛岡に行こうと思って青い光の超特急に乗り、時速二百五十キロで博多について「盛岡は雪不足か、温暖化も深刻だなぁ」とぼやくレベル。被害は500円とこれまでの作業時間の半分と一週間分の評価ペナルティ。やっぱり「寝る前にやっておこう」的な作業は命取りです。
総会の後、ありがたくもいただいた花束を家の花瓶に挿して返す刀でボストンバッグをひっつかみ、新宿から深夜バスで東北道北へ。
日曜の朝の蔵王は一日中大荒れで、中腹より上では視界が200メートルを切り、吹き付ける風は容赦なく鼻先にツララを作ります。しかも、泊まる宿は山腹のゲレンデの中。ふもとの温泉街ではありません。ふもとでレンタルスキーを借り、二日分の荷物とスキー板を抱えてロープウェーで昇り、リフトでいったん下るという作業を経てチェックイン。同行の某歌劇団の面々の中にはスキーが初めてという人もいるのですが、こんなコンディションが初めてって、なかなかない経験ですよ。
翌朝は風こそ強いものの雪はやんでいたので、ふもとに帰りの荷物を置いて山頂へ。樹氷と呼ばれる奇妙な物体を見てきました。夜には確実に何か出そうな景色でした。木に着雪しているというレベルじゃなく……適切な表現をすればクリスマスツリーでワタアメを作ったようなもんです。冷たいけど。
帰りのバスでは玉こんにゃくを食べ比べ。味はお店によって微妙に違うようです。お土産やでは軒並み売っているので、時間と胃袋さえあれば味のしみこみ具合やだしの違いを楽しめます。一本百円でカロリー少なめなので楽しめるのでは?