成人の日

だそうです。
私が3年位前に受けた成人式では、出し物の準備で暗転した状態の舞台に裸の男が駆け上がり、すかさず警備員に取り押さえられて外に放り出され、人知れず新成人が一人消え去るという一幕がありました。
まーはっきり言って「成人の日までガキでいい」という発想はガキでしかないのですが、世間ではこちらの方が一般的のようです。あるいは報道がそういう若者ばかりを面白がって取り上げているだけかもしれませんが。
でもまあ、顔をしかめる大人にせよ、汚職に手を染めたり、年功序列派閥順送りでのうのうと生きていたりするわけですから、おあいこなのかもしれませんね。大人の人たちは、下の世代に夢も困難を切り開く道すら与えられない、それどころかむしろ奪っていると感じているのは私だけでしょうか?
傍証ならたくさんあります。「大企業からベンチャーを起業する人」はそれなりに居ても「ベンチャーから大企業にヘッドハントされる人」はほとんど居ない、すなわち、最初に就職したところより小規模の会社に行くことはあっても大きなところに行くことは無いとか。全く同じ仕事をしていても年齢と雇用形態によって給与が違うとか。


去年博士で研究室を巣立った先輩が研究室に来たのですが「『アメリカへ留学する若者が減っている!みんな内向き志向だ!』と偉い人たちが言っているが、その人たちが留学していた時代には、帰国後にポストがあったわけで、俺たちの世代は帰ってもポストが無いんだよなぁ」とぼやいていました。実際、今日本に留学してきている人たちは、帰国後にポストがあるか、就職に有利か、あるいは祖国に帰る気が無いかのどれかですが、今の日本は留学に行っても帰国後にポストもなければ博士ともなると就職先すらなく、とはいえ博士号を諦めれば仕事が無いわけでもないので、外国に行くインセンティブは無いですよね*1
と、このように下の世代の人は思っているわけであって、それが事実なら改めるべきだし、事実で無いならばそう思わせているのは一体どこかを検証するべきでしょう。まー単なる私のジェラシーかもしれないのだけど。


オボエタソバカラワスレテルヨー(#ノ゚д゚)ノ⌒|楽譜|

日課終了。

*1:あと、研究費とかの審査基準に「学外や留学生を招聘するとポイントが高い」というのがあるのも問題ですね。審査基準が明確になっていればわざわざ「外」の人を選ぶ理由など無いじゃないですか。不毛な派閥争いや囲い込みには便利かもしれませんが、無理に点数化、数値化することによって攻略法が生まれてしまうことの弊害が大きいと思います。