実質通り魔な人たち

首都大学東京の阿呆ども*1「ドブス写真集完成までの道程」と名づけた動画をYoutubeにアップして大炎上だそうです。
大抵、ウェブ上における炎上ネタはスルーするのですが、これはちょいと看過できない。具体的なものはぐーぐる先生などに聞けば教えてもらえると思いますが、ものぐさな人のためにリンクを一つ。東大生も一枚噛んでるんじゃないかって話も聞きましたが、はてさて。
リンクをたどるのも億劫な人のために簡単なまとめをするとこんな感じ。

駅前(私には立川駅に見える)において、男が「スナップ写真撮らせてもらえますか?」と言いながら写真を撮ろうとして道行く女性に付きまとう。
「ドブスの写真を撮っていて、あなたはそれにぴったりなドブスなんですよー」などと言いながら、拒否する女性に付きまとう。

動画の全部を見たわけではないですが、醜悪というか、悪趣味というか、清々しいまでに不愉快です。
で、なんでこれを看過できないか。
ウェブで炎上というと、例えばしょっぱい犯罪行為を自慢したり、あるいは舌禍事件を起こしたりといった、はなはだ自爆的な要素の強いものを私は感じます。テメーが悪いんだ、というやつ。
ところが、今回の場合、当事者以外にもドブス呼ばわりされる人が動画に映っているわけです。一度ウェブに放流された動画は、ほぼ永久に残ってしまいます*2から、早い話が被写体にされた人たちは、未来永劫ドブス呼ばわりされながら追い掛け回される様子を全世界に晒し続けることになるわけです。それを被写体自身が合意したのならまだしも、望まずに、むしろ私が見る限り嫌がっているにもかかわらず全世界に公開されてしまったわけです。


学生たちがどのような動機でこのような動画を作ったのかは、まだそこまで明らかではありません。
悪戯のつもりであったのか、芸術家気取りなのか。
いずれにせよ、手前の満足のために他人を踏みにじるのは、ナイフがカメラになっただけで通り魔となんら変わらないではないか、と私は断じたいと思います。
たまたま、その日、その時間に彼らと同じ時間にいたばかりに、ナイフを振るわれるのと、ドブス呼ばわりされながら追い掛け回される様子を全世界に公開されるのと、何が違うというのでしょう。せいぜいどこが傷つき、どれくらい残るかといった程度ではないでしょうか。


法律には詳しくないので、名誉毀損とか肖像権とか、そこら辺の問題に引っかかるんだろうなぁ程度の認識と、倫理的な問題意識くらいしかないのですが、一市民として安寧を貪りたい私は、このような通り魔にはぜひとも遭遇したくないものです。

*1:関東人にとっての「アホ」は関西人にとっての「バカ」と同義らしいとどこかで聞いた。真偽の程は不明。

*2:削除されてもどこからとも無くそのコピーが公開される