やっぱ一回分のネタだったのか

先週のデスマーチは一回分のネタかが、あっさり一回分の話だったのが悔やまれます。
いや、某漫画を描く漫画って、自分の目的に向かってがむしゃらに、それこそ出版社という大組織をかき回してでも突き進んでいく漫画なわけですよ。とはいえ、年齢的に主人公たちも二十代に入り、力任せというか、情熱だけで先に進める年じゃないわけですよ。情熱を前面に出すにせよ、そこに人間社会を絡めたややこしい話を踏まえるという手続きがいるわけです。職場内の人間関係に始まり、取引先としての出版社との関係も絡んでくるはずなのです。小学生が読む少年漫画にそこを求めるのは愚かかもしれませんが、どうも主人公たちがその方面について常に受身な姿勢が紙面からひしひしと伝わってくることが、大変気になります。
連載を二本にしたいという目標から手を回すのはいいとして、納期が重なってデスマーチになり、スタッフの疲弊まで招いた先週のエピソードが「とりあえず何とかなってよかった」で流されてしまうって、本当はそこから人間模様を描けば奥行きが広がりそうなのにすごくもったいないです。そこをスルーすると、ただの主人公の周りで都合よく閉じた世界になってしまうんだけどな。その点、デスノは社会を向こうに回す感じで楽しかったのですが。