93%の日

今日は大変寒い日でした。学会の幹事会で下足番をしていたのですが、背広だとちょっと寒い。会議そのものは、後ろに控えてコピーを取ったり茶を運んだりする簡単なお仕事だったはずなのですが、遠隔会議システムが不調のために急きょスカイプの設定をしたり、思ったよりも忙しかったです。生まれて初めてのスカイプが会議のセッティングとか、なかなか冒険的。
今日の寒さで電力使用率はピーク時に93%を超えたようです。供給能力が4750万[kW]だったのに対し、使用が4440万[kW]だったので、停電まであと300万[kW]くらいでした。夏の電力不足で後回しになった機器の点検のために、発電能力が夏場より落ちているようです。校内の放送では「使用率が95%を超えたら実験停止の手続きを取ってください」とのお達しが流れて、ちょっとびっくり。私は大がかりな装置を使っていないので良いのですが、半導体の基盤を作っている研究室だと、一瞬の停電でも半導体の結晶が壊れるらしいので大変ですね。
ちなみに、7%、300万[kW]の余力というと、まだまだ大丈夫そうな感じがしますが、発電機でみると3〜4台といったところ。これくらいならまだ大丈夫かもしれませんが、使用率が95%を超えると余力が発電機2〜3台分になってしまいます。ここで間違って落雷などがあって発送電が部分的に止まると、あっさり最後の余力がなくなってしまいます。というわけで、なかなかに危ない一日だったようですが、夏を乗り切ったためか、報道でも特に言及されないあたりが、怖いですね。