東北旅行(中)

宮古から花巻に移動して一泊したこの日は、中尊寺へ行きました。

中尊寺金色堂は、コンクリート製の建物の中に保存されていました。金閣寺のように緑の中で自然光を浴びていた方がきれいだと思うのですが、さすがに木造の建物を雨ざらしにしておくと保存が大変なのでしょう。実際に、建立から50年後には木造の屋根をかぶせていたようです。ちなみに、金色堂と言う名の通り、建物全体に金箔が貼られていてキンキラキンなのですが、材の一部に南方の木材が使われていたり、象嵌細工で飾っていたり、金以外のところにも資本をつぎ込んでいます。

シーズンと言うこともあってか踊りも見られました。


その後、一キロほど歩いて毛越寺へ。毛が越えるとかいて「もうつじ」と読むそうです。寺の名前の由来は「山の中で道に迷った創建者が、シカの『毛』に導かれて山『越』えを果たしたから」という、ありがたいんだか間抜けなんだかわからないエピソード。

平安時代の伽藍の様子が残されており、大きな池を本堂の前へ配置するという面白いデザインです。



その後、達谷窟(たっこくのいわや)という、坂上田村麻呂蝦夷を討伐したときに建立した岩窟の神社を見てきました。なるほど、食い込んでいます。ただし、岩は風化しやすい柔らかい質だったので、将来的には保存が大変かもしれません。

枝垂桜がきれいでした。



最後に猊鼻渓(げいびけい)へ行きました。北上川の支流なのですが、両側に岩が迫っており、川の緩やかな流れと対照的です。なお、猊鼻渓の河原では、5個100円の素焼きの球を売っていて、球にはそれぞれ「縁」とか「運」とか彫ってあります。これを対岸の岩にあいた穴へ投げ込み、入ったらそれが叶うということです。ちなみに、私は一個入りました。どれが入ったかはヒミツ(笑)
夜は雫石へ泊りました。