カナダ学会(1)

今日からカナダのケベックで学会に行きます。なかなか荷造りが終わらず不安でしたが、何とか羽田行きの飛行機に間に合いました。今回の旅程は行きが羽田→トロントモントリオールケベックという2回乗り継ぎの旅、帰りもケベックモントリオールバンクーバー→成田の2回乗り継ぎです。そもそもケベックが地方都市というのもあるのでしょうが、乗り継ぎの少ない旅程は飛行機代が高くなるために若干経費節減のあおりも食らっています。羽田→トロント便は最近開設されたとのことですが、なるほど便利なのでしょう。学会参加者がたくさん乗っていました。
行きの飛行機の中では「ダイバージェント」「ゼロ・グラビティ」「オマール」の3本の映画を見ました。ダイバージェントは「時に世紀末!」みたいなナレーションを入れたくなるような崩壊した世界が舞台でした。生き残った人類が変な共同体システムで生活しているのだけど、そのシステムを悪用しようとしたおばちゃんを張っ倒すお話です。なんか世界背景に凝っている割には、やってることが正義・友情・努力で差に違和感を覚えました。ゼロ・グラビティは消火器で宇宙遊泳をする話です。カメラがぐるぐる回っていることに慣れてしまうと、よくもまあ緩急を交えつつ主人公ほぼ一人の演技だけで映画一本撮ったなぁと感心しました。オマールは日本語でも英語でもフランス語でもない映画でしたが(英語字幕)、舞台がイスラエル分離壁で仕切られた町で、主人公が若いイスラム教徒という非常にタイムリーな映画でした。イスラエルと戦う戦士として、ヒロインとの関係に悩む青年として、主人公の葛藤と運命のいたずらを描いたなかなか面白い映画でした。下手なハリウッド映画より断然おもしろかったです。
さて、トロントに着いてからの乗り継ぎの時間があまりなかったのですが、手続きの時にケベック直行便の券を渡されました。もともとエア・カナダが乗り継ぎの手配をしていたので、間に合わないときには代替便の券を渡される契約だったのですが、幸いにして直行便に振替になりました。同じ便には学会参加者の知り合いがたくさん。飛行機が小さかったこともあり、乗客の5人に一人くらいが知り合いという結果でした。
そんなわけで、夕方の東京を発つと同じ日付の夜に目的地に着きました。