有機物に埋もれて

私の通う大学は、矢鱈滅法植物が植わっています。
この時期は受粉できなかった桜の花とかが徐々に朽ちて土になっていきます。
おかげで石畳が汚い汚い。
湿った朝などは靴の裏にこびりついて教室に持ち込まれるものだから、床が汚れます。
きっと何の脈絡もなく突然人類が滅べば、十年もせずにうちの大学は立派な雑木林になります。
今日はそれにしても暖かな日で、昼休みに木陰のベンチに仰臥すれば五分と経たずに夢の中です。
ああ、フランス語の暗誦を覚えなくてはならないというのに。
・・・・・・Qu'est-ce que c'est? C'est une maison.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それは一体なんどすえ? 家どす。
実用頻度ゼロ。それでも覚えねば単位もゼロ。
今日は・・・・・・なんて・・・・・・木漏れ日が眩しいのだろう。