14日に読んでいた本の感想

誰も気にしちゃいないと思いますが、14日の講義中に読んでいた小説を読み終えたので感想をば。

銀の檻を溶かして 薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫)

銀の檻を溶かして 薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫)

おもいっきりライトノベルでした。久しぶりにこの手の軽いのを読んでたんです。
私は君子でもないのに怪力乱神を信じない人間なので、お化けが主人公の小説と聞いただけで鼻の先で笑ってしまう悪い癖を持っています。
でも、人間味のあるお化けっていいですよね。
ミステリは人間の一番暗いところをえぐるから、なおのこと対比が際立って読んでいてあきません。
書き込みが足りない気がしたのは、私の力不足でしょう。
会話が延々と続いていくのはライトのベルの定石ですから。途中で誰の発言だかわからなくなるのは、半分は読者の力量不足と割り切ってます。
ちゃんと、ミステリとしての作法というか、読者が読んでいて不自然に感じる複線も張り巡らされていて、
わりとしっかりとした小説でした。
問題は表紙ですか。
表紙見た瞬間、BL系かとおもって不安になりましたが、中身が健全でよかった。
細かいところで気になったのは、銀の檻を「溶かす」ってこの感じで正しいっけ?ってこと。
「水溶液」というぐらいで、「溶」の字は液体に何かを混ぜる意味です。
雪や氷のような固体を液体にするときには融解の「融」を使うのですが。
漢和辞典を見ていないので、なんともいえませんが、すっごい気になっている。