戦後六十年もかかって

天皇陛下は今サイパンにいるそうです。
日本の象徴として慰霊をなさるのは意義深いことです。
がんばって東アジアから東南アジアのすべての戦跡に足をのばしていただきたいと思います。
首相があのとおりの人間ですから。
被害にあった国が喜ばない方法で慰霊してどうするんだっての。
アジア解放のためだろうが、欧米列強にはめられたからだろうが、
ひとたび戦争が起これば戦地に住む無辜の民が犠牲になるわけだし、それを尊い犠牲と一くくりにするのは傲慢というものでしょう。
ちなみに、私の祖父は軍医としてミャンマーの戦線に派遣されました。
現地で見つけた唯一の通訳が実は英軍のスパイだったりとか、
何ヶ月ぶりかで飛来した味方の飛行機は、敵を攻撃するのではなく玉砕命令を受けた祖父の部隊に砂糖とタバコを投下しただけだったりとか、
いろいろ体験談を話してくれます。
あの戦争は、どこの戦線においてもつらいものだったのだそうです。
それを「なんとかなる」「なんとかしよう」でおっ始めた人は、犯罪者だぞ。
紛れも無く。