親の気持ちはよくわかるが

日朝米韓中露の6ヵ国協議が一週間後だからといって結構国営放送が拉致問題を騒ぎ立てようとしていましたが、拉致被害者の方たちにはもう少し落ち着いて物事を考えていただきたいものです。
これは邪推でろくな根拠もありませんが、6ヵ国協議の主題は核問題でも拉致問題でもないと思います。
予想としては「いかにすっきりと北朝鮮を解体するか」だと思います。
あの国の社会制度と現状を見た限りにおいて、あと何十年も国家としての体裁を維持できるとは思えません。
だとしたら、参加国は自国に有利な形で北朝鮮に寿命を迎えて欲しいはずです。
間違いなく吸収合併の相手となる韓国にとっては、現在の北朝鮮の状態はあらゆる意味で自国の負担です。
もう少し立て直してもらってから吸収したいはずです。
中国やロシアにとっては自国の影響力を残したいはずです。
アメリカにしても、北朝鮮の脅威が去ったからといって、韓国に即「在韓米軍は必要ないから撤退して」といわれたくないですし、東アジアの軍事バランスを維持するためにも朝鮮半島に影響力を残したいはずです。
そんな中で「拉致問題」を取り上げるというのは無粋というか無理解というか無能というか。
当然、食料援助を受けている国に一国だけで経済制裁しようなんて、みすみす自国の影響力をそいでくれと言っているようなものです。
わかっていておっしゃっているんでしょうね?
拉致被害者家族会の皆さん&シンパの国会議員の皆さん。
拉致された人々も、効果のわからない経済制裁よりは、速やかに北朝鮮を韓国とくっつけたほうが救出される確率が高いのは目に見えているかと思います。