いかん!物事に一喜一憂するのが馬鹿らしくなってしまうようではいかん!
それじゃジュヴナイルに逆戻りじゃないか!
スチームパンクでも読んで気分転換せねば!
何でスチームパンクであってサイバーパンクではないかといえば、ネタが現在に近ければ近いほど、出てくるテクノロジをニヒリスティックに見てしまうから。
基本的に作家の先生って文系なので、たいていのサイバーパンクは理系の学生が笑ってしまうような展開になってしまうわけです。あまりに荒唐無稽な勘違いをしていることがたまにあると、筋書きよりも「何だって主人公はキーボードで暴走したコンピュータと戦おうとしているのだろう(暴走を最終的に止めるのは、なんと言っても電源コードに他ならない)」といった疑問が頭から離れなくなってしまいます。なまじ作家先生が知恵を絞って考えたプロットだけに、そちらのほうがおかしいのです。
スチームパンクもにたようなものなのですが、作り手が技術の限界を理解している分、地に足が着いた物語が描けるのだと思います。蒸気の熱、鉄の重みがリアリティを与えます。
そして、地に足が着いている分とっぴなアイディアにけちをつけることなく先へ読み進めるわけです。
ラピュタでたとえてみると分かりやすいでしょうか。
ラピュタそのものはスチームパンクです。では、あの世界が仮にMMOの世界、すなわちゲーム上の仮想空間だったらどうでしょう。おそらくムスカという悪のプレイヤー(ないしはAI)を倒すサイバーパンクになるでしょう。しかし、現実のMMOでそのようなことがおきれば、ゲームの事業者が乗り出して悪いほうのアカウントが停止して一件落着という、冷酷かつ殺生な展開が待っています。その現実が足を引っ張る分、サイバーパンクスチームパンクに劣る、と考えてしまうわけですね。
そんなサイバーパンクばかりじゃない!という人もいるでしょうし、実際そうなのでしょう。
ただ・・・・・・・
ついこの間読んだ××があまりもあははな展開だったのでつい……