後悔しない

後悔はしない。将来後悔することがあるとすれば、最初の選択を誤ったと嘆くまでだ。
絶対、寄り道も、回り道も、自分からはしない。
そこで後悔しないために。



奇麗事に過ぎない。
自分が一年もの長きにわたって前を見据え続けたことがあったか?
一度でも自分に才能の片鱗を見たことがあったか?



否。否。




最早、世界は動き出している。
誰も止められやしない。
刻一刻。脈の一つを刻むたびに、世界はまたそろりと先へ歩を進める。
そして、それを望んだのは自分だ。
恐れおののく自分を望んだのも、また自分だ。


勝手な言い分。
自分がそう望んだからそうなった。
なんて、おかしな、話。
誰もが望みの方向を向こうものなら、世界は瞬く間に八つ裂きなのに。
不思議だ。
どうして世界は前へ進めるのだろう。