クリエイト

最近書いたまとまった分量の文章といえば実験レポートくらい。定型に入れてしまえばむしろ余計な形容詞は嫌われるほど、簡潔明快なものを要求される文章しか書いていなかったりします。5日分の実験を細かく描写したりするのはご法度なのです。

碍子に火花がはしった。吸い込まれそうなほどまばゆく光る青い波は、時折碍子から跳ね上がり、枝分かれ、うねうねと無作為に動きつつも電極へ伸びていった。バリバリという産毛が逆立つような音ががらんどうのホールに響き、ふつりと途切れたそこにもはや雷撃はなく、すっかりおなじみとなったオゾンの生臭い香りばかりが満ちているのだった。

とか書くと、教授に「冗長」とか評価されるわけです。もちろん、先月やった実験を思い出しながら書いたばかりだけど。
読み返してみると、なんか表現が定型に収まっちゃってて面白くないなぁ。
昔はもうちょっと奔放な書き方をしていたような気がする。もちろん、読み手を意識していないのではなくて、もっと読んでて楽しいもんをつくろうという意識があった気がする。擬音語を使わないようにしているのは昔からなのだけど、言葉のつなげ方がもう少しフリースタイルだったのかな。
う〜ん。
面白いものを(意識せずに)書けるようにしないと。
他人に何かを伝える手段は、音楽や絵画、文章だけでなく、いろいろあるわけだし、一つの表現手段から別の手段へ移せる能力は、持っていたいな。
まずは棒をぶん回すことで表現できないといけないのですが。