気持ち悪い

一、忘年会のハシゴ
歌劇団の有志でミニ忘年会。
といってももう一見先に忘年会が入っていたので、私は一時間ほどで早退。
確かゴキブリポーカーとかいうカードゲームで遊びながら、発泡酒をコップに半分ほどいただく。無用なアドヴァイスで私が1位もしくは3位になれる勝負を、2位か3位になるゲームにしてしまった。早い話が、一人が負けたらその次の番の人も順に負けていってしまう勝負だったのに、順番を入れ替えて私自身が危地に陥る羽目になってしまったのだ。そういうの好きだけど。
で、それが終わってから近くの居酒屋で学科の忘年会。Twitterかなにかのオフ会の隣で、大荒れの忘年会をやってしまったらしい。
伝聞になってしまうのは、居酒屋に入ってから今朝おきるまでの私の記憶が断片化し、時系列が曖昧になっているから。
朝起きると酷くむくんでおり、しかも頭痛が激しかったがちゃんと大学にいって冬休み直前の講義を受ける。しかも夕べの段階で問題文すら読んでいなかったレポートまでできている。いつの間にやったのだろう。


二、メフィストの表紙
最近娯楽本を読んでいなかったので、久しぶりに小説現代増刊号のメフィストを買う。昔の表紙のほうが味があってよかったなどとじじむさい感想を抱いてしまう自分が嫌だ。昔の表紙は写真調で、不思議な迫力と威圧感、そして恐怖に満ちていたのだけれど、残念ながら今回の表紙は気持ち悪かった。ただそれだけなのだ。「たまたま今回のが昔の気に入っていたものに比べて」という条件なのに、いつのまにか「昔のもの全てのほうが現在のもの全てに勝っている」という話にすりかわっている。
それにしても、自分が味気ないレポートばかり書いているせいか、読んでいる小説のほうも味を感じなくなってしまっている。不感症は科学者の天敵である。


三、マノンとデ・グリュー
文学史上に燦然と輝くバカップルは、何度読み返してもバカップルだった。奈落のそこに進んで飛び込んでいくさまは壮絶を通り越して痛快ですらあるが、この二人の「魔性の女」や「騎士」といった称号すらもうやむやにするほどの強い結びつきは、かえって気持ち悪いほどだ。ほとんど動物的な熱気というか、サカリの付いた何かのような印象さえ感じる。しかし、それを濃厚な音楽でくるんでしまうマスネも凄いことをやったもんだ。


四、この日記の文体
確か私の日記はですます調で書かれていたはずなのになんだって今夜は書体が変わっているのだろう。