読書の春

卒論を書いていたころ、日本語で文章を書かねばならないのに、ここしばらく全く本を読んでいなくて語彙が乏しく感じられたので、大学の生協でゴールディングの蠅の王を読んでいました。
今は浅田次郎の沙高楼綺譚を読んでます。
最近、普通の書籍を読んでいなかったので新鮮です。
いずれも、こういう筋書きの本でリアリティを出せる作家は、最近なかなかいんじゃないでしょうか。私の誤解かもしれないけれど、生々しさに欠ける本が最近多い気がします。想像で書いた百の文章が実体験に基づいた一文にかき消されるような。実体験に基づいた百の文章も、実体験を元に想像を張り巡らせた一文にかき消されるような。


ストーリーそのものは荒唐無稽でも、そのコントラストがリアルだと*1読んでいて楽しいですよね。


次は何を読もうかな。

*1:無論、読み手にとってのリアリティと作者にとってのリアリティに相通ずるものがなければリアルだと感じられないのだけれど