寄り道チューリヒ

一晩空を飛び空の白み始めるころ、チューリヒに到着しました。
ここから、ヨーロッパ各地への便が出ています。到着便や出発便の一覧には、私が思い出せない地名が一割くらい。
たとえば、一口にロンドン行きと書いてあっても、日本だと大半がヒースロー空港行きですが、ガトウィック、シティの両空港にも便が出ており、それぞれLHR, LGW, LCYと但し書きがついています。
パリ行きの便も「Paris CDG」と書いてあって、何かと思ってよく考えたら「パリ シャルル・ド・ゴール」空港行きでした。わざわざ断ってるってことは、それ以外のところへも便が出ているのでしょうか。
そんなことを考えつつ、どれ、写真を撮ろうかとカメラの電源を入れたところ。


さっそく悲劇が。


デジカメが壊れました。


電源しか入らないデジカメに何の価値があるのでしょう?


他に撮影できる装置を持ち合わせていないので、泣く泣く代替機を購入。
なにやらバーゲンセールをやっていて、300スイスフランルミックスを買えました。
チューリヒで日本製電化製品を買う日本人。うーむ。どこをどう突っ込めばいいのかわからんですが、とりあえず記録装置のめどがついて一安心。
しかも、デフォルトで欧州スタイルの金口のついた充電器付きです。
やったー日本製なのに日本で使えないよ!



カメラの手当てがついたので、気を取り直して乗り継ぎまでの残りの時間を使い、チューリヒ市内を観光してきました。
チューリヒは湖畔の(日本の感覚では)小さな町なのですが、古くからの石造りの町並みや、市電、トロリーバスが走っていて、ヨーロッパ来たなーって気分になります。たまたま日曜の午前に着いたせいか、教会がミサの前にやかましいほど鐘を鳴らしていました。鐘一つ一つは一つの音なのに、鐘の音の重なりが町を荘厳な雰囲気に包んでいました。
夏のヨーロッパの観光地名物「地球の歩き方を片手にうろつく日本人」も当然のように棲息していました。夏の風物詩ですね。
昼食を食べているうちにあいにくと天気が悪くなったので、少し早めに空港に戻ることにしました。