セルビア-フランス戦

ボスニア・ヘルツェゴビナは未だに国がバラバラであるということはこのブログでも何度も触れたかと思います。当然、セルビア人主体のスルプスカ共和国は、ワールドカップではもっぱらセルビア共和国を応援しております。9月9日のワールドカップ ヨーロッパ予選の試合についても、100キロ先のゼニツァで行われたボスニア-トルコ戦ではなく、ベオグラードで行われたセルビア-フランス戦に注目が集まっていました。
バニャ・ルカの町にはそこらじゅうにカフェがあって、夜はそのまま酒屋になります。もちろん、今夜はどこのカフェにもおっちゃんたちが集まり、Nektarを飲みながらセルビア-フランス戦を大画面で見ていたのです*1
前半9分、フランス側GKロリスが一発退場。リプレイを見ても警告に値するようには見えないのですが、当然のごとく歓喜に沸き立つ観客たち。
続くPKでミリャシュがそつなく決めてセルビア先制。もう勝ったかのように抱き合って喜ぶ観客たち。たしかに、勝てば本大会出場が決まる大事な試合ですが、まだ始まって10分だぞ。
そして、1点取って油断したのか、セルビアのプレイが消極的になり、むしろ一人少ないはずのフランスに押されるセルビア
ついに31分、セルビアのGKが何でもない正面からの球をとりこぼし、アンリに決められるセルビア。なにやら怒りに燃える観客。うん。あれに限らずGKには何か物足りないところが多かったような。
同点のまま迎えた後半、飛び交うイエローカード。ええ。確かにセルビアは勝てば本大会出場、フランスは勝たなきゃ本大会出場が厳しい情勢ですから、残り時間が少なくなるにつれて焦る気持ちはわかりますが、どつきあって二人仲好く警告もらうとか、審判に「気がくるってんじゃねーの?」パフォーマンスして退場になったり、ずいぶんと後半は落ち着かない展開でした。確かに、こめかみくるくるをやりたくなる気持ちはわからんでもないですが、審判は絶対なので不満はよそで晴らしましょう。
で、引き分けのまま試合が終わり、なにやってんだよ〜向こう一人少なかったろ〜みたいにぶつくさ言いながら観客も解散。
うん。とりあえず首位キープで残り2試合。無事に本選出場できるといいですね。

*1:ちなみに、IAESTEの学生の人たちは期末試験があるので自宅で観戦するのだとか。