本公演

通算8回目となる歌劇団の公演でした。
今回は趣向を変えてオケピの中で楽器奏者として迎えました。この道一筋X年のような立場の人ではないのが幸いしたのか、あつかましくも23の年でオーケストラデビューをさせてもらいました。ベテラン団員やエキストラの方々にこつを教えてもらいながら、ちょっとずついい音が出せるようになっていく気がするのが楽しいです。
それにしても、この道一筋をやる気が起きないのはなぜなんでしょうね?ジェネラリストを目指すでもなく器用貧乏を自任するでもなく、ひたすらいろんな所をウロウロしているのが好きという自分の性分に納得がいきません。そんな移り気だから良い人が見つからないんでしょう。
余計なお世話だ。


話は変わりますが、公演の演奏それ自体はよくできたと思います。
ケチをつけるとしたら、道化師の場転で待たされたオーケストラの集中が切れて、間奏曲で頭からずっこけた点でしょうか。演出的にはやりたかったのでしょうけれど、客とオケの集中を切らせてまでやるものではないと感じました。その他、個々の残念な点を挙げていけば切りは無いですから割愛するとして、全体的には練習時を含めて一番出来がよかったような気がします。


あとは、もうちょっとみんなしてオケは話と歌詞の流れを、歌は感情と楽器の連動に対する意識が向けば良いかな。やっている人はやっているのですが、やっていない人は音符を追っているだけで、それだと楽しくありません。特に次はヴェルディなので、そういうところに目を向けないと、大げさに言うとオケも歌もひたすら「ズンチャッチャ」を繰り返すだけです。そうすると4月の大切な新歓期に死んだ魚のような目で音符を追いかける不気味な集団になってしまう、というのが杞憂であればよいと思います。