聞き間違いだと思いたい

事業仕分けの様子をインターネット中継で聞いていた*1のですが、理化学研究所の予算についての事業仕分けで、委員の一人がこう言っていたような気がするのです。

田中耕一さんを始めとして、近頃のノーベル賞は偶然によって発見されたものも多い。より少ないお金で偶然の成果を期待すればいいのではないか?(大意)」

・・・聞き間違い、ですよねぇ?
誰かがテープ起こししてくれれば、私の聞き間違いが何だったのか分かると思うのですが。
偶然の成果ってのはきちんと研究を続けた結果なのであって、そこらでぼーっとしていたら見つかる類のものではないです。例に上がった田中耕一先生も、サンプルの山を築いた上での発見であり、本人も「だからこそただの失敗ではないと気付けた」というコメントを残していたはずです。
少なくとも、この世の研究者は誰一人として「なーに運がよければいいものが見つかるよ!お金なんて要らない!」などと考えてはいないと思います。
科学で大発見するのと賭場で大穴当てるのとが同レベルの認識でしかないと思われる人間が、研究予算を握っているというのは怖いですね。


くどいようですが、私の聞き間違いだと思いたいです。ところで、これに限らず報道が余り取り上げていないのはどういうわけなんでしょうね。

*1:動画も流れていたが、作業のために音声だけ聞いていた。とゆーか、ながらで仕事するなよ、自分。