八つ当たり

学振*1に落ちたので腹いせにケーブルテレビのチューナの悪口を書いてみる。


テレビの地上波デジタル対応の関係で、ケーブルテレビもそれに対応したチューナに交換しなければいけなくなりました。家の中まで来ている同軸ケーブルはそのままで、チューナを付け替えるだけの簡単工事です。一応業者の人が来るのですが、信号がちゃんと来ているかの確認作業以外は自分でも出来そうなくらい簡単に見えます。
ただし、新しいチューナと一緒に付いてきたリモコンは、以前のチューナに比べてチャンネルをまわす操作が複雑になったので、ユーザーインターフェイスとしてはウンコです。私は何かをウンコと評価することは滅多にないのですが、これはウンコだと思います。
具体的には、新しいリモコンで必要な操作はこんな感じです。

地上波のNHK総合を見る(1チャンネル):「地上」ボタンを押す*2→「1」を押す。
衛星放送のNHK第1(101チャンネル)を見る:「BS」ボタンを押す*3→「1」を押す。
ケーブルテレビのスペースシャワーTV(770チャンネル)を見る:「CATV」ボタンを押す*4→「チャンネル番号入力」ボタンを押す→「7」「7」「10」の順にボタンを押す。

なんでケーブルテレビのチューナなのに、ケーブルテレビの放送を見るのに一番手間がかかるの!って思いません?
そもそも、見たいテレビ番組が、地上波なのかBSなのかCSなのか、どこで放映されているのかを予め知っていないと見れないってのもおかしいです。テレビ欄も見ずに「面白い番組ないかなー」と、チャンネルの上下ボタンを押し続けるにとしても、地上ボタンとBSボタンとCATVボタンを定期的に押さないと、3つのうちのどこかを延々とぐるぐる回るはめになります。
地上波とBSとCSを全部ひとまとめにしてケーブルテレビの会社が各家庭に再放送しているのに、受信側で「もともとそれがどこから来たのか」を意識して操作しないといけない理由が思いつきません。ケーブルテレビ局の売りも「3種類全部一度に受信できて便利便利!」だったはずです。
このチューナを開発した人たちは、何を考えてこういう仕様にしたのでしょう。



参考までに、アナログ時代のチューナで同様の操作をする場合。

地上波のNHK総合を見る(1チャンネル):「0」「1」の順にボタンを押す。
衛星放送のNHK第1(30チャンネル)を見る:「3」「0」の順にボタンを押す。
ケーブルテレビのスペースシャワーTV(35チャンネル)を見る:「3」「5」の順にボタンを押す。

アナログ時代のほうが直感的に操作できると思うのですが、どうでしょうか。
3桁になったにせよ、数字を押すだけのほうが操作は楽だと思うのですが。

*1:日本学術振興会奨学金。みんなも博士課程に進むなら応募しよう。

*2:チャンネル選択時点で地上波を見ているなら押す必要はない。

*3:チャンネル選択時点で衛星放送を見ているなら押す必要はない。

*4:チャンネル選択時点でケーブル放送を見ているなら押す必要はない。