スキー場と温泉街

今回スキーに行った野沢温泉は、温泉街のすぐ裏がスキー場になっており、板を担いで坂を上ればリフト乗り場がありました。坂の下のほうからはシャトルバスが出ており、温泉街を迂回してリフト乗り場に客を届けてくれます。
スキー場つきのリゾートホテルの場合、ゲレンデとホテルが直結しているというのは珍しくないのですが、温泉街と直結しているようなスキー場、というのは、意外と作るのが難しいんじゃないかと思います。
なにしろ、温泉街というのはホテルのように垂直に大きくできません。せいぜい3階建てといったところで、平面的に町が広がります。つまり、温泉街の広がり方によっては、宿ごとにスキー場からの距離が変わってしまい、遠くの宿の客は不便、ということになります*1
遠いと大抵はバスが出ているのですが、便数に限りがありますし、なによりスキー靴で大きい荷物を持って移動するのは大変です。男性にとってはいいところを見せるチャンスなのかもしれませんがね。
また、温泉街ということは、商業に特化したホテルと違い、生活の場でもあるので、町としての機能も持ち合わせていないといけません。客が歩く通りには商店がひしめいていても、裏側には商業とは関係ない施設も並んでいるはずです。大抵の客は徒歩で移動するのに対し、地元の人たちは車で移動するでしょうし、建物や道路の配置は結構重要かもしれません。


「便利な町」ってどういうものなのだろう、と、シャトルバスに揺られながら考えていました。
ここら辺のことって、多分建築で都市設計やってる人たちとかが詳しいのかな。

*1:数年前に行った別のスキー場ではそうでした。