岡山総合大会(3)

この日も最初のセッションから最後のセッションまで。東日本大震災から一年ということもあって、震災関連の特別セッションなんてものもありました。
震災当日、東京には帰宅困難な状態の人が数百万人いたのですが、なぜ彼らは交通の麻痺した夜の東京で家に帰ろうと思い立ったのかといった調査の発表もありました。なんでも、電話が通じず家族と連絡が取れない状態になり、安否確認のために家に帰ろうと思った人が大半なのだとか。交通網がどのような状態にあるのかよくわからないまま「とりあえず帰ろう」と思った人たちが、結局翌朝まで電車が復活しなかったために、みな歩いて帰る羽目になったというのも、ひどい話です。ちなみに、なんとか無事に帰れた人たちは、次の震災でもまた、同じように歩いて帰ろうと考えているのだとか。本当に関東大震災が起きたら建物が倒壊したりして、去年よりもずっと移動が困難な状態になると予想される中、去年と同じ発想で歩いて帰ろうと考えている人の多さに、発表者の先生は危機感を抱かれておりました。


翌日朝に自分の発表があるため、この日は前日ほど遠出せずに岡山城をちょろっと見ることに。岡山大学を出る時点ですでに5時近かったため、城の中を見ることとはできませんでしたが、外から眺めるだけ眺めて宿へ帰りました。発表の練習もしなければならず、出張中は落ち着いて観光できません。まあ、仕事なので当然と言えば当然なのですが。

うーむ烏城というだけあって黒い。