お引越し2

一週間かけてゆっくり進んだ電波暗室のお引越しが、無事に終わりました。
元々は少し広い部屋に、イナバの物置を改造した電波暗室があったのです。

写真の奥にある物置が電波暗室。


しかし、諸般の事情で電波暗室を移設せねばならなくなりました。引越し屋さんが来て、新しい部屋に物置を移設します。新しい部屋は、学生実験に使っている少し小さめの部屋です。

このあいた空間に電波暗室を移設します。

まず四隅の骨組みを建てます。

外壁をはめ込んで出来上がり。


でも、これだとただの物置なので、中に電波吸収材を貼ります。

電波吸収材は、この青いブロック状の剣山のようなもので、電波を吸収しやすい塗料を塗ったスポンジでできています。これを壁一面に張るのです。



釘のような金属を使えないので、両面テープを使います。これは、屋外でも使える幅広で強力なやつ。

これを使って吸収剤を内側にペタペタ貼っていきます。

そして完成。先がとがっていますが、スポンジでできており柔らかいので、ぶつかっても痛くありません。むしろぶつかると先が曲がって壊れます。目的としては、外部に強い電波が漏れて総務省の人に怒られないようにするためなので、影響がない程度に漏れてしまうのは、実用上問題がないのですが、研究機材は大切に扱いましょう。