Win8が思った以上に酷かった

最近PCを買い替えた祖父から電話がありまして、Win8に入れたフリーセルが動かないのだそうです。
正規の"Microsoft Solitaire Collection for Windows 8"なので、まさか動かないわけはないよなと思ったのですが、つまるところWin8GUIが全く直感的ではなかったようです。

これがWin8フリーセルの画面*1です。画面左上に左矢印のデスクトップに戻るボタン、画面右下にUndo(一つ前の手に戻る)ボタンがあります。さて、ゲームを進めていくうちに行き詰った祖父は、ゲームを最初からやり直したいらしいのですが、どうしたらよいのでしょう。


正解は「右クリックすると画面の右下にやり直しボタンが出る」なのですが、どこにも明示されておらず、遊び方やヘルプも右クリックしないと表示されないので、ためしに右クリックしてみるまでは二進も三進もいかないのです。Windows7までのフリーセルならば、画面右上に「ゲーム」と書かれたプルダウンのボタンがあって、そこを押せば大体全部の動作(やり直し、新しくカードを配る、ゲームの終了)ができるようになっていました。つまり、最初にやるべきことが「ゲームと書かれたボタンを押す」に統一されていたのです。ところが、新しいものは左上、右下、右クリックして表示と3通りに分かれております。高々フリーセルのために動作を覚えるのは馬鹿らしいので、せめて右クリックしないと出てこないボタンがある仕様をやめてくれないと、そのボタンが最初から画面上に出ているのか右クリックしないと出てこないのか分からないです。あと、アイコンは絵ではなく文字じゃないと慣れるまでは理解できないので、文字のフォントをアイコン並みに大きくした方が高齢者にやさしいです。


そもそも、フリーセルを起動してから遊び始めるまでに30秒〜1分かかります。Windows95時代のパソコンも真っ青の遅さです。どうやらフリーセルを起動するたびにMSの認証をもらいに通信しているらしいのですが、無料のミニゲームで遊ぶためにこんなに時間かかってどうするんでしょう。


Windows8は万事が万事その調子で、画面の右にマウスを持っていかないとメニューが出ないとか、アプリ一覧はやはり右クリックして表示させるボタンを押すとか、ホーム画面をすっきり見せようとするあまり基本的な動作が直観的ではなくなっていると感じました。「画面上に示されているボタンを押していくだけでやりたい事を全部やれる」というのがいかに大切か、思い知らされます。