インドは今日も暑かった(4)

この日から3日かけてヒマラヤへ行きます。
今日と明日は鉄道でチャンディガルというところへ行きます。ムンバイからデリーまでおおよそ1400キロ、そこから北へさらに300キロほど、寝台列車の旅です。11:30発の第12925列車というものに乗りました。機関車のほか食堂車2両、荷物車2両などを含めて25両編成。前半はアムリトサル行き、後半はチャンディガルを経由してカルカ(Kalka)という町へ行くようです。

インドの長距離列車は2種類、全席指定でエアコンがついている寝台特急と、普通の椅子席の車両もつないだ急行があります。特急はムンバイ・デリー間で3つほどしか止まらないのですが、急行はもっとたくさんの都市に止まります。私が乗ったのは急行のほうで、2等車(エアコンなしの椅子)がつながっていました。B寝台(3段ベッドエアコンなし)、A寝台(2段ベッドエアコンあり)など、いくつか階級が分かれていて、エアコンのない椅子だけの車両でも予算節約で使う客がいるようです。
私が乗ったA寝台はエアコン付きの快適な車両で4人分の個室が片方に、もう片方に2人用の個室が置かれていました。個室と言ってもカーテンで仕切られただけのものですが、それでも寝る際には廊下の足音をいくらか消してくれました。窓は遮光シールが貼ってあるため、外の景色が青みがかっていました。

窓の外にはサトウキビ畑がよく見えました。あまりコメを育てている場所が見えなかったのですが、どうやらもう収穫の時期が終わっていたようです。
大きな駅では、プラットホームの反対側に、ゴムホースを多数ぶら下げた水道管が置かれています。これは、客車の水タンクにつないで補給するための施設。トイレで尻を拭く際に、トイレットペーパーではなく背中側から尻へ水をかけつつ左手で拭う人がいるため、トイレの水の消費が多いのです。
車内販売は紅茶、カレーの弁当、菓子類、いり豆(カシューナッツ、落花生なども)が多かったです。
寝台車では夕食が出ます。厨房車というのがついていて、そこでチキンカレーのようなものを作り、アルミの弁当箱へ詰めて客に売るのです。ピラフ状のご飯の上に鶏肉を乗せたもの、スープ状のものがご飯と分けて入れてあるものなど、時間によってメニューはさまざまありました。

写真は黍か何かが入ったオムレツ。黒こしょうが丸々まぶしてあり、間違って噛んでしまい辛かったです。