それは報告するレベルか?

大学の内部向けサイトに事故・災害事例一覧というページがあります。学内外で教職員や学生が経験した事故や災害の事例を集めて今後に生かそうという試みです。遭遇した事例の概要や日付、考えられる対策などが一覧になっており、とても便利な制度です。
例えば「実験で生じた廃液を溜めるポリタンクを落として中身があふれた」という概要が書かれており、対策の欄に「運搬する際には蓋をきちんと閉める。台車に固定して運搬する」などと書かれているわけです。実験する化学屋さんは危険な薬剤がそこらじゅうにあるので大変です。
「実験でマウスに拘束ストレスを与えるためにチューブへ押し込もうとしら、マウスの保定が甘くて咬みつかれた」「マウスに注射針を刺そうとしたら噛み付かれた」という窮鼠猫を噛むそのままの事故もあり、生物系の実験室の日常を垣間見ることができます。
校内を移動中に蜂に刺されたという報告も頻繁に見掛けます。都心のキャンパスは数少ない緑地ということも有って虫が多いのでしょうか。植木の剪定の最中に枝が落ちて当たったといったものもありました。
中には「通勤途中に電車に乗ろうとして走り、右ふくらはぎを痛めた」とか「通勤途中、ブロックの段差で足首を捻り剥離骨折した」といった、運動不足すぎる事例もあり、わが身を省みた次第です。
ところで「冷蔵庫の上の扉が開いた状態に気付かず頭をぶつけた」というのは報告するほどの事象なのでしょうか。