イタリア出張記(7)

今日は朝から学会とは別口、というか頼まれたおつかいの会議でした。思ったような議題が出なかったので、私の出番はありませんでした。ざんねん。
その後、夕方にせっかくだからということで「最後の晩餐」を見てきました。

教会の食堂として使われていた建物に描かれていたので、協会の本堂の裏側から入ります。中庭はよく手入れされていました。
中は撮影禁止ですが、壁に描かれた日本に実物が来ることは無いであろう立派な絵を見てきたのです。壁に描かれた絵に奥行きを持たせるのは遠近法と言って普通に行われていることですが、絵を見ていて面白いのは、部屋の真ん中の壁から見ると、反対側の壁と天井の延長線上に、最後の晩餐の絵の中にある壁と天井がつながるようにできているのです。絵の世界と現実の建物がつながって見えるのですね。こういう工夫が彼を歴史に残る人物にしたのでしょうか。

写真撮影禁止ということで、出口のところに代わりの絵がかけてあります。みんなこれで我慢。