イタリア出張記(9)

いよいよ学会最終日です。最終日は五時半に終わります。定時上がりですね。熱波も一段落して過ごしやすくなってきました。
今年も様々な発表がありましたが、優秀論文章をドイツ系の研究者が総なめにしていたように、ヨーロッパ勢の躍進が目立つ年でした。予算規模では日米欧で日本が一番少ないのは仕方がないにしても、人的資源を集中的に投入しているのか、一つのプロジェクトに対する研究者の人数がとても多いように感じます。アメリカは、予算削減の影響で研究者一人当たりの年間出張回数に上限が設けられているとかで、代理発表が多かったです。アメリカに本部のある組織なので「この学会は『我々の』学会なのにこの体たらくではいかん」と言っている人もいました。
一方で、2019年の学会は日本で開催することが決まりました。招致に成功したからには、日本の貢献がより大きくできるとよいですね。


さて、学会のスケジュールも全部終わったということで、飛行機の都合で残った日本人で連れ立ち、食事に行ってきました。ミラノにはイータリー(Eataly)というレストランがガリバルディ門の横にあります。スーパーマーケットと併設になっていて、食事もお土産もここ一か所で済ませられます。物価は少し割高ですが、まず外れがない、という意味でミラノ観光ではお勧めです。

行った日には「ギリシャチーズとドイツビールで乾杯しよう!」キャンペーンをやっていました。最近の経済情勢を踏まえてのことだとは思いますが、イタリアはギリシャを笑えるほど景気が良くないのでは……