ええい私が留守の隙に

別に政治家でもエコノミストでもコメンテイターでもないので、別に東京にいる必要は何もありませんが、政局が動いたときに現場(付近)にいないのはちょっと悔しい。
なんと申しますか、今回は法律の良し悪しよりも首相に対する与党議員の踏み絵みたいな展開になっていて、政界のえげつなさを映し出している印象が強いのです。
綿貫さんは別として、亀井さんについてはこれで沈める気なのでしょうか、首相は。
郵政民営化法案そのものは、もう少し議論してから法律を通して欲しかった気がします。
私も全文を読んだわけではないのですが
「国が民営化後の会社の株を持っていたら民業圧迫だ」
「そのために株式のうち3分の2を早いうちに売り払ってしまおう」
「郵便局が民営化されたら、田舎の郵便局が閉められてしまうじゃないか」
基金を設けてリストラされないようにしよう」
みたいな、よくわからん対策を立てられてどさくさと国会に提出されるのはどうも気に食いません。
民業を圧迫しないためにハンデを解消しつつ、自分の営業を潰さないためにハンデをつけるという、いまいちすっきりしない仕組みが気に食わないんだろうな。
「改革者小泉」は好きだけど「靖国に行く小泉は嫌い」。
「安倍が後継の小泉」は大嫌いだけど「俺がやらなきゃ誰がやるという姿勢の小泉」は大好き。
こういう微妙な好き嫌いのハザマに、意図的にいるのだとしたらこの首相は本当に歴史上の偉人の一人かも知れない。
もう少し左寄りに重心を置いてくれればもっと好きになりそう。