立ち読み嫌韓流

本屋さんに言って半分くらい立ち読みしてきました。
ジュンク堂さん赦してください。代わりに姑獲鳥の夏と魁クロマティ高校買いましたから。
嫌韓流の内容の詳細についてはこの場では伏せ、私が得た印象だけを書きます。
普通の高校生がふとしたことから韓国に疑問を持ち始めて・・・・・・という内容なのですが、その論調は私にはあくが強すぎました。
表紙とか帯とかも、もう少しおとなしめの書き方をしておけば新聞広告に載せてもらえたのではないかと思います。
それとも「自分たちは韓流で稼ぐから、あんたたちは他の社で嫌韓で儲けなさい。いろんなところで出版拒否されれば箔がついて売れ行きが上がるでしょう」と出版社同士で口裏を合わせたような事情でもあるのでしょうか。
そう思って、ちょいちょいと調べたら著者のサイト(ttp://propellant.fc2web.com/)
>出版社は4ヶ所回りました。色々話を聞いたけど、説明が面倒なんで要約するね。
>さて1ヶ所目。
>「ウチはエンターテインメントな漫画を求めているので扱えない。ここに描かれていることは全部知ってました。力になれなくて残念です。」
>2ヶ所目。
>「雑誌のカラーと違う。内容が中途半端。テーマを絞り切れていない。(中略)よく調べてあることは評価する。」
>3ヶ所目
>「主人公に目的が無い。その部分を改善しなければ漫画として成り立たない。(以下略)」
>4ヶ所目
>「ウチでは扱えない。おそらく編集長がOKしない。在日の攻撃が恐ろしい。ウチは簡単に潰れる。そういう内容の作品を扱って雑誌を潰すことは出来ない。日本人ではなく在日の立場でこの問題を描くのならばまた別だが。」
・・・・・・べつにそんな裏話はなさそうでした。
まあ、世の中にこういうものを書く人がいてくれないと、画一化が進んでつまらなくなってしまいますから、やっぱりこういう本も必要なのでしょう。
もっとも、この本に刺激され、その内容を鵜呑みにした人が国際の舞台で声高に吹聴しだすようになったらそれはそれで問題ですが。
というか、この本そのものが、攻撃対象としている韓国北朝鮮と正反対の立場にいながら、彼らとまったく同じ口調で主張を述べているので、普通の読者は話半分に読むでしょうが。
描いてある中身に大きな間違いはありませんでした。
ただし「赤信号もみんなでわたれば怖くない」と「信号無視は道交法違反です」を都合よく使い分けてはいます。
こういう本が大売れする原因は、きっと漫画という媒体のおかげなのでしょう。