はじめてのかていきょうし

他人様に情報を伝えることの難しさを痛感してきました。
相手は小学生。教会の知人の親戚を、今週から白タク家庭教師することになったのですが、安易に考えてはいけません。もちろん家庭教師をなめていたわけではありません。きちんと十分な準備の元に乗り込んだのですが、えてして運命というのは人間の努力をあざ笑う。安易に考えていたというのは「ちゃんと準備しておいたんだから大丈夫だろう」という油断が危ないということです。
考えてみれば、小学生が簡単なことしか教わらないのは、大多数の小学生がその程度の理解力と思考パターンであると考えられていて、事実その通りだからなのです。例えば傍目にはまったく変わらない、4桁の自然数を2桁の自然数で割る行為と5桁の自然数を2桁の自然数で割る行為の間に、大きなステップが潜んでいるのです。ですから公文式なんかはわざわざ三桁から四桁、さらにその先の桁へとゆっくりステップアップさせているのです。
まあ、一応私も大学生をやっている手前、ぜんぜん教えられませんでしたぼろぼろでした、教え子と親御さんに失望されましたというパターンだけには嵌らず、きちんとできるようにさせられましたが、一瞬教え子が手間取っている隙に背中に悪い汗をかいたのは本当です。
簡単なことほど伝達が難しいというのは本当ですね。