PCゲームについて

この話題を書こうと思いたってキーボードをたたくたびに、こんなことを熱心に書く私はバカじゃないかと感じられて仕方がないのですが、(だいぶ前に書いたかも知れない)こっち方面の話題について触れたいと思います。
私はもっぱらパソゲー派の人間で、家には現役の家庭用ゲーム機は一台もありません。一時期、初代プレステが稼動していたこともありましたが、それもプレステ2が発売するとあって家電量販店が軒並み投売りをしていた時期に、ソフト三本と一緒に買ってもらったきりで、現在は押入れの奥底で腐食しているはずです。とにかく、小1だか小2あたりのころに親が買ってきたMacの68030*1に触れて以来、私にとってゲームといえばパソゲーのことをさすのでした。
遊んだゲームもフロッピディスク1枚の「鉄道マン」から、数枚の「三国志IV」「大航海時代II」、そしてCD-ROMの無印「大戦略」、伊藤忠商事がなぜかメーカーの欄にある「Transport Tycoon」へと次第に進歩して、確か最後に買ったMacゲームは「MYST」だったはずです。最後のパズルだけが解けずに攻略本を本屋で立ち読みした記憶があります。攻略本に頼ったのは、たぶんあれが最初で最後でしょう。
中学校に入ったとき、親の入学祝と自分の貯金の折半でマウスコンピュータの機体を買ったのは、昨日のことのように思い出されます。おととしコンデンサの液漏れで天寿を全うしました。買ったゲームは「Close Combat」「大戦略2001」。不朽の名作「AGE2」も棚の中で燦然と輝きを放っています。初めての対戦ゲームは「Counter-Strike」の英語版。3千円で「Half-Life」「Opposing Force」まで入っていたのは値打ち物でした。Counter-Strikeは今でもたまに遊んだりしています。これも名作といってよいでしょう。
名作といえば、友人からもらった「月姫」を皮切りに大人の世界へ少し顔を突っ込んだこともありました。「Fate/Stay Night」は全クリ直前で挫折し、続編の「Fate hollow ataraxia」はもっぱら積みゲーとなっている時点で、私がこの方面には向いていないことは一目瞭然です。
こうしてゲームの自分史を見ると、だいぶ娯楽に出費している気がして、果たして費用対効果が気になるところです。一部の友人にとってソフトウェアは買うものではなく落とすものだそうですが、私に言わせれば十分期待通りの機能を持っていれば正当な報酬で報いるのは当然だと思います。ま、そんなことはさておき。
今夜の話題は、パソゲー暦が人生の6割という私の目から見た昨今のゲームへの提言です。
はっきり言って、あんまり昔と変わっとらん!
目を見張る進歩といえば、せいぜいグラフィックスが細かくなったことぐらいでしょうか。CPUのファンじゃなくてGPUのファンがよく回っている気がします。ゲームは確かに見た目が勝負の世界ですから、そっち方面へかける努力を否定するつもりはありません。
とはいえ、プレイヤーは絵を見るためではなく、自分の行動に対するPC(あるいは対戦相手のプレイヤー)の応答を楽しむためにゲームで遊ぶのです。絵を見るのがメインのソフトはCG集であってゲームではない、と私は思います。
ですから、AIが間抜けだったりゲームシステムがつまらなかったりするゲームに対する私の評価は結構シビアです。というのも、プレイヤーのプレイスタイルが限定されるゲーム、すなわち「こういう行動を取れば必ず勝てる」という攻略法ができてしまった時点で、私はそのゲームに飽きてしまうのです。例えば、戦略シュミレーションゲームなどでは「戦力を蓄えたあとでスチームローラー作戦をする」というのが一般的なクリア方法で、私も前述の三国志の時代から採用していました。多少ルールが複雑化した現代であっても、所詮パラメータの四則混合が勝敗を左右する以上、パラメータが強い方が圧倒的に有利で、窮鼠が猫を噛めることはあまりありません。
あるいは対戦ゲームで「先にプレイしていた人が圧倒的に有利」だったり「長時間連続でプレイしている人が絶対的に強いルール」だったりすることはままあって、「訓練をつんで機械的に驚異的なスピードでプレイするプレイヤーが有利」だったりする廃ゲーマー専用ゲームとかになると一回やっただけで勘弁してくれの世界です。CSなんかは確かに廃ゲーマーもいたけれども、そういう人の巻き添えを避ける事が可能なシステムでした。逆に、最近私が遊んでいた「Granado Espada」のように、レベル上げ(=長時間プレイ)以外にプレイスタイルを取ることができず、ルーティンワークを嫌う私のようなプレイヤーは多分オープンβ終了とともに消えざるを得なそうなゲームも未だにあったりします。
世に名作は数あれど、決定的なゲームシステムといったものはなく、特に最近は斬新なシステムもあまり見られず、大売れしたのは過去の続編だけという有様な気がします。
では、どんなゲームが私にとって理想的なのか。
一つには、搭載しているAIが十分に賢くて同時に間抜けなこと。例えば将棋ソフトのように、そのゲームのプロフェッショナルに太刀打ちできるAIというのは開発可能なのです。にもかかわらず、一般的なゲームでは一つの攻略法を見つけると芋づる式に一般的な攻略法が生み出せるのです。将棋なんかではそうは行きませんよね。ただ、あまりに賢すぎて攻略ができないのは考え物です。要領よく(プレイヤーに気づかれずにプレイヤーに合わせて)手を抜いてくれるAIなど、理想的ではないでしょうか。
もう一つは、プレイの幅が広く、プレイ期間やプレイ頻度によらず楽しめること。腐っても学生である私は、終日ゲームにかかりきりとかできないのです。また、しばらく遊んでいなくても久しぶりにやってみてちゃんと楽しめる必要もあります。先日の日記に書きましたが、私は8月いっぱいゲームができないのです。そのこと自体はどうってことないのですが、インターバルが開くとその分周囲に置いてきぼりを食らうので、その穴埋めがある程度可能であって欲しいと思うのです。
すぐに追いつけるのでは面白くありませんが、プレイヤーの努力次第で追いつけるというのは、リピーターを呼び込む上での重要なファクターだと思います。
以上のようなことは、おそらくどのゲーム会社も日夜悩んでいることだとは思うのですが、あくまで一消費者の意見として、ちょっと書いてみました。なんか書き忘れた気がするので、後日続編を書くかも。

*1:別に自慢できるほど昔の機種ではないけど、OSがフロッピ30枚とか内臓HDDが100Mなんてモデルが最新だった時代もあったんだな〜と思ったり