奈良で自宅に火をつけて家族を殺した少年の話です。
私が寝ぼけた頭でテレビを見ていたのでなければ「父親は少年の勉強部屋をICU、集中治療室と呼んでいました」といっていたはずです。ただの勉強部屋に名づけるにしてはあまりにも趣味が悪い。あるいは、聞き間違いだと思いたいものですが。
考えてもみてください。治療というのは具合が悪い部分を治すために施すものです。果たして世界のどこに、自分の息子の脳みそが治療を必要とする位悪いと確信する親がいるでしょうか。ましてや少年は進学校に入ったのですから、それなりに明晰な頭脳を持っていたはずなのです。さらに父親は医者だという。十分頭がよさそうじゃないですか。
