第四夜、どっちなのかはっきりしてください(><;)

イングランド東部は季節外れの長雨。お天道様が恋しいです。
日本から持ち込んだ折り畳み傘だととてもじゃないけどぬれてしまうので、本格的な傘がほしいところ。ちなみに、この地の人々は傘をさす習慣があまり無いらしく、ヴィジターの私じゃあるまいし折り畳み傘で歩く人や、そもそも傘無しで濡れて歩く人もいます。革ジャンが臭くなりそうだけど、大丈夫なんでしょうか。ビニール傘はコウモリです。ほとんど半球に近い形に広がるんです。
週末にはカンタベリーケンブリッジに行って来ました。


土曜日は学校主催の郊外学習でカンタベリーへ。カンタベリーはイギリスにおけるカトリック布教の根拠地であり、6世紀来の城壁や教会がそこここに建っています。ただし、町自体はとても小さく、端から端まで30分で中心部は歩きとおせてしまいます。カンタベリー大聖堂の入り口は細い道路の途中、二件の喫茶店に挟まれたところに突然設けられています。ものすごく目立つので間違えようは無いけれど、なんだってこんな狭いところに入口を作ったのだろうと思わされます。内部は吹き抜けになっており、天井が非常に高い。壁には各時代の著名人や、戦死した兵士たちなどがまとめて葬られていたりして、それらをいちいち読んでいたら日が暮れてしまいそう。面白いのは、聖堂自体が大きく3つに区切られていること。聖堂に入ってすぐのところに一箇所、トーマスベケットが暗殺された踊り場の下に地下聖堂、その上にブラックプリンスの棺がある聖堂がある。建て増ししたせいではないようだけれど、何か理由があるのか不明。
カンタベリー大聖堂の後、聖アウグスティヌス修道院跡の見学。時折雨が降るせいで余裕を持って見学を出来ませんでした。廃院になった理由はヘンリー8世が国教会をぶったてて修道院を解散したせいだとか。残った石材は遠くカレーまで輸出されたということです。


日曜日は早起きしてケンブリッジとダクスフォードへ行って来ました。途中イプスウィッチで乗り換え。駅の案内板に「ケンブリッジ行きの電車は4a番線に変更になりました」とある。日本じゃあまり見ないけれど、ホームの変更はイギリスではよくある。と、自動音声で列車の案内「ケンブリッジ行きの電車は1番線からの発車です」なんだそりゃ。ぶつぶつ言いながらホームを移動しきったところで駅員のアナウンス「ケンブリッジ行きの電車は4a番線からの発車です。自動音声は無視してください」移動するだけ損だったってことですか。
ケンブリッジまでは典型的なイギリスの田舎の風景が続きました。のっぺりと畑が広がり、遠くに林が見え、丘陵が見え、どこまで行っても同じ風景。
ケンブリッジでレンタサイクルを借りる。雨が降ったりやんだりで、しかも時折強く降るので、あまり乗る気がしないが、これが一番早くて便利なんだからしょうがない。トリニティカレッジを見学する。ここの大学は古い建物や内部のチャペル、庭園などを見させてくれる。ただし、実際にどんな講義をして何の研究をしているのかとか、どんなテキストを使っているのかとかは見せてくれない。要は他の歴史的建造物と同じやり方なのだ。つまらないので他の大学は外見だけ写真に収めて、さっさと駅に帰ってしまいました。ちょっともったいなかったかな。異様な速さで自転車を返却に来た客に、レンタサイクルの店員はだいぶ驚いていました。そりゃそうか。
で、午後はダクスフォードの戦争博物館。これは飛行場が博物館をやっているので、ものすごく規模が大きい。いろんな時代の飛行機が展示されていたり、修復途中であったりするので、好きな人にはたまらないかも。
航空ショーに出演したのはスピットファイアMk.XVIとMk.XIXマーリンエンジンとグリフォンエンジンの2タイプをそろえたのは、偶然か、主催者の配慮か、どっちなんでしょうね?