お昼寝

畳の上に体を横たえる
開け放した窓にそよぐ風
道路を走る車の音
プールから聞こえる歓声
転寝
気が付けば腕がしびれている
腕枕も枕役はたまったものではないらしい
寝返り
視界に青空
流れる雲
あの人も同じ空を見ているのか
まどろみ
ヒグラシの音はまだ聞こえない
じきに賑やかになる
まだ木立があるのだから
目覚め
そして何も変わらない
時計を除いて