ロシアもの

ホヴァーンシチナてDVD(ショスタコーヴィチ版の映画ね)を見てみました。
ムソグルスキーといえば展覧会の絵しか知らなかったのですが、こりゃこれで面白いですね。
何がどう面白いかといえば、ストーリーが難しい。
「お前が好きだ!」「私もよ!」みたいな男女の恋愛など存在せず、赤貧の民衆は代書屋の小屋を運び、軍隊は行進したり飲んだくれたり、貴族は陰謀をめぐらし、シューキョー家は焼身自殺をする。
……こう書くとわけわかりませんが、要はピョートル大帝の成立前の落日のロシアで、憂国の士のみなさんが、それぞれの立場であの手この手を考えてはいるのだけど、結局どうにかなるのはもっと後のことなのサ。という(いいのかそんなんで)お話なのでした。
暗いシーンもあれば、妙に楽しいシーンもあるのが私好み。音楽も要所がかっこいい。
ロシア文学に限らず、ロシア産の作品って脈絡を見つけづらいものが多い気がするのですが、そうでもないのでしょうか。