関西工場見学(中日)

「中日」は「なかび」と読みますが、無常なぐーぐる先生はドラゴンズのことだと信じて疑いません。
というわけで、今日は工場見学中日。ホントは三泊四日なのだけど、私は合宿に行くので明日帰ります。
ってことで中日二日目は伊丹と安治川の某大手メーカーさんの工場見学。
午前は伊丹で人造ダイヤとGaAs製造現場の見学。
見学、で終わってしまうのは「企業秘密なので口外しないでね、写真撮っちゃダメよ」と「言われた」から。
日本はまだまだ牧歌的ですね。きっとアメリカだと見せてもくれないか、誓約書でしょう。口頭の注意で済む日本は平和。ものすごく信用してくれているか、あるいは、実はたいした秘密じゃないとか*1
で、要約すると、最新技術の裏には、十数年にわたる研究者の不断の努力があるということを教わりました。
「これほどの技術を搭載した携帯電話が一円で売られるから、電気系に学生が来ないんだ」とは、某ClickMe!教官*2の感想。
なんでも、全世界的に電気系の学生が少ないのは、最終製品が価格競争と頻繁なモデルチェンジによって「安っぽい」イメージをもたれているのが一員だとにらんでいるのだそうです。電気電子方面の進歩が黒子の分野で進歩していて、表面上はなかなか見えてこないこと*3も原因でしょう。


で、食堂で昼食。といっても外客用の幕の内みたいなお弁当。味噌汁、コーヒーつき。朝食を軽くしておいて良かった。
その後、安治川の工場へ移動。USJのすぐ近くです。ってか、工場の建物からUSJが見下ろせます。
こちらの工場では、ぶっとい送電線ケーブルに絶縁被覆をかぶせる工程、超伝導素材を用いた実験を見せてもらいました。
ポリエチレンの絶縁のために、地上12階、地下50メートルとか、送電線だけあって施設全体がとにかくデカイ。
送電線は、細い銅線をより合わせて作るので、巨人の紡績工場って感じでした。
次に、超伝導体の工場へ。今はまだ実用試験の段階ですが、横須賀やアメリカ、韓国で送電を試しているらしい。
直前に見た太い電線が、LANケーブルほどのものに置き換わる日も、いつかは来るのでしょうか。


再度移動し、卒業生の先輩方と懇親会をかねた夕食。
超豪華しゃぶしゃぶでした。
懇親会思いきや、一番しゃべっていたのは、多分ClickMe!教官。それも、会社ではなく社会についての話題で。
いや、とっても楽しかった。

*1:学部三年生が見てもわからんだろうと思われている可能性はない、はず。

*2:音声の研究をしている。自分のウェブページで顔写真にClickMe!と書いておき、実際にクリックすると全身写真がポップアップするというお茶目なギミックをつけていることで有名

*3:たとえば、自動車分野でもパワーアシスト、ハイブリッドなど自動車で進歩している技術は軒並み電気のテリトリーなのに、興味のある学生は機械に行く、など