紀州行(三日目)

この日は朝から雨でした。
古来の巡礼路を逆送するように、南紀白浜を目指します。
白浜にはそう!かの有名な南方熊楠の資料館があります!
え〜南方熊楠って言うのは明治時代の博物学者で、幼いころより読書好きで好きが高じて、本を貸してくれる家へ行って内容を暗記しては自宅に帰って写本するという作業を繰り返した結果、歩く百科事典となった凄い人。
基本的に独学であるにもかかわらずNatureなどの学術誌に論文を掲載してもらうなど、時代を考えても凄い人。
地衣類などの研究を行っていたために、両親は知っていましたが私はちっとも知らなかった凄い人。
好きな分野をとことん、枝葉に至るまで追求する執念には感心しましたが、興味のない分野を全くやらない*1という姿勢には共感できませんでした。いや、人間嫌いな分野でもやっておくと後々得になることもあるとおもうんですけどねぇ。
ですが、そういった点を補って有り余る博学ぶりが、私にはうらやましく感じられました。


そんなこんなで帰京!
お土産は柚子最中と那智黒です。

*1:数学が苦手でそのために退学になったこともあるそうです。