たどり着きました

今朝がた、ようやくスルプスカ共和国の首都、バニャ・ルカに到着しました。
くどいようですが、スルプスカ共和国ボスニア・ヘルツェゴビナの半分を占める国です。
空の玄関口であるバニャ・ルカ国際空港は、日本の地方の空港といった感じで、建物は木造平屋で駐機場にはセスナが3基ほど。
荷物などを運ぶ機械も専用のものではなく農業用のトラクターに荷車を牽かせてる感じでした。


恐ろしく簡便かつスムーズな入国審査を終えて空港を出ると、出迎えがいました。
十人程度しかいない乗客で当然唯一の東洋人だったためか、出てくるなり見つけられました。
早朝で昨夜の今朝ということもあり、誰もいないことも覚悟しましたが、幸いにして現地のIAESTEの人が前の晩に送ったメールを見てくれたらしいです。
間に合ってよかった。
研修は明日からになり、今日は下宿の手続きとかをすることに。
バニャ・ルカは盆地の谷間にある細長い都市で、高い建物もあまりないですが、道路は太く整備され、街路樹も植わっていて悪くないです。もっとさびれた都市であることも覚悟しましたが、スーパーもあって生活には困らなそうです。食品の物価も安く、パン一斤が60円程度。水1.5リットルが50円ほど。
案内された下宿は、風呂トイレ付のワンルームでした。なんでも宿の名前を和訳すると「ホテル独身男性」になるんだとか。ずいぶんあからさまです。
部屋にはベッドと机もありますが、コンセントは一か所で台所はありません。共用の台所がふた棟ある5階建てのアパートの別の建物にあるそうです。見てみると雑多な食器と調理器具、それに電気コンロとオーブンがありました。気が向いたら料理してみよう。個人用の食器が一切ないのが難点ですが、まぁ、そんなもんなくても生活できます。
問題は空調で、ヨーロッパのスタンダード「スチームタイプの暖房のみ」です。夏の昼間は馬鹿みたいに暑く40度にも達するそうですが、そんなことより冬の寒さのほうが深刻らしく、窓は厳重に2重窓。
冷房はないので窓を開けるしかないのですが、玄関にチェーンが付いていないので風が流れません。
おかげで部屋の中は、べらぼうな暑さです。日中は35度くらいあって汗が止まりません。
旅行ガイドには平均気温が20度とか書いてありましたが、何かの間違いに違いありません。
あるいは、IAESTEの他の研修生いわく、明け方には15度を下回るそうなので、昼夜で寒暖の差が激しいので平均すると20度になるのでしょうか。
とにかく、昼間は出歩く気になれません。
ホテルまで案内してくれた人が教えてくれたスーパーで飲み物を買い、汗の分だけ水を補給し、ひとまず荷をほどいて昼寝。