プリトヴィツェ湖畔

さて、土曜日は駆け足でザグレブの旧市街を一周してきました。駆け足なので内容も駆け足でしたが、別に手抜きなのではなくてちょうど8月末、すなわち年度末で何もイベントもないくせに休日なので13時には軒並み街がお休みモードになってしまうのが問題なのです。
というわけで日曜日は年中無休の世界遺産にして国定公園にしてかつてのクライナ・セルビア共和国の戦跡であるプリトヴィツェ湖群に行くことにします。
ザグレブから南西に100キロと少し、広葉樹に囲まれた石灰岩質の台地の谷間に、大小さまざまな青い湖が並び、それらが滝によって結ばれているというおとぎの国のような土地です。天井のとれた鍾乳洞にも見えます。

苔むした石灰岩の棚や湖底に沈む倒木、小川のせせらぎなど、森林浴にはもってこいの場所です。
予算的には片道70〜80クーナ*1で、入場料が大人110クーナ、学生は半額なので、往復4千円*2で一日楽しめるハイキングです。
大きめの湖には電池式の遊覧船がめぐり、台地の上を遊覧バスが走っていますが、ここはあえて「全部の湖を頭からお尻まで歩いて回ってみよう!」というオリジナル・プランを考えてみました。ええ。血が騒いだんです。
勝算はあります。湖ということは湖畔をめぐる遊歩道はそれほどアップダウンが激しくなく、それぞれをつなぐ滝もそれほど落差があるわけでもありません。この条件で南北8キロを縦走なんてちょろいもんです。荷物もリュックサック一つだし。
そんなわけで、さんさんと照る太陽、青い空、白い雲、緑の森にさざ波立てる湖・・・




ズルッズボッ!
・・・
・・・・・・
こ、これは・・・
さては伊賀者か!
新手のドッキリカメラか!
はたまた「二か月の海外研修」を「二か月の海外旅行」と勘違いした何者かが飛ばした呪いの霊験か!
認めん!絶対認めんぞ!ぼっとしてたら沼に落ちたなんて私は絶対認めんぞー!



えー多少ケチはつきましたが、電子機器を始め、私の膝から下以外が無事だったのは不幸中の幸いでした。
国定公園内とはいえみなさんも気をつけましょう。

*1:直行するバスがないどころかたいていのバスは通過するので往復割引が効かない。またバス会社もバラバラなので街中のバス停のように停まるバスに乗せてもらう感じである。

*2:大体7クーナで1ユーロ