現実とのギャップ(クリスマス編)

理想のクリスマス:
小鳥のさえずりと共にさわやかに目覚める。
折角のクリスマスなので少々おしゃれをする。
愛しの人と腕を組みつつ繁華街をぶらぶらする。
何やら歯の浮くようなことを言いつつ、夕食を摂る。



現実のクリスマス:
朝が寒くてだるくてなかなか起きられない。
当然のように普段着。オサレではないが、父親とファッションの傾向は全く同じ。
研究室に行って普段の平日と同じ生活を始める。予定のある人は、そもそも研究室に来ないか、早引けする。愛しの人なんているわけがないので、なんか負けた気になる。
隣の教会の神父様は高校の大先輩でもあるので、義理欠けするわけもいかず、ミサに預かる。ちなみに私は、聖歌はおろかミサの手順も全部覚えているのに洗礼だけは受けていない。そんな人でも、まじめにミサを受ければ心は洗われるのだから不思議なもんです。
ミサが終わったころ、友人のConさん宅から忘年会のお誘いを受けたので、お相伴に預かる。そういう企画があるならもっと早くに教えてくれよー。清らかな心になったのもつかの間、完全に酔っ払う。
いや。カトリックは飲酒を禁じていないので、酩酊自体は悪いことではない。よこしまな心が悪いのだ。しかし、ミサを受けてよこしまな心が消えた自分は、清らな心をもったヨッパライなのだ。そう。他人をねたまず、己の身を守ることに汲々とせず、広い心を持って笑みを絶やさずに居るヨッパライなのだ。





あれ?意外と充実してるじゃないか。
というか、何の不満も無いぞ。