大雪の徹夜ドライブ(上)

前夜のニュースで、明日は雪という予報が出ていましたが、あにはからんや季節外れの大雪となりました。
朝方はそれほどでもなかったのですが、昼を過ぎた辺りから本格的な雪となり、前日には乾いていた道路にも雪が積もる始末。
当初の(天候に恵まれた場合の)予定では、4時ごろにスキー終了、温泉に使って5時か6時に白馬を出れば、遅くとも11時までに東京に帰れるというものだったのですが、4時に滑り終わったら道路に雪が積もっており、これではノーマルタイヤ、チェーン無しのステップワゴンにはきついものがあります。
少なくとも、往路の逆を行く国道406号で長野に出て上信越道から東京に帰るルートは、途中に山越えがあるのでチェーン無しでは不可能です。ところが、白馬村近辺の店は春になったために在庫のチェーンを全て引き上げており、どこにもチェーンがありません。
仕方が無いので、比較的アップダウンの無い比較的平坦な国道148、147号を青木湖方面へ南下し、松本まで出て中央道で東京に帰るルートを選択します。途中にチェーンを売っている店があったら迷わず購入するという申し合わせ。幸いにして信濃大町の黒部石油で発見。即購入。これが無ければ、直後の大糸線をオーバークロスする陸橋すら越えられなかったかも知れません。
無事にチェーンを入手できたために、心配が一つ減りました。その後、北細野サークルKで白馬からここまで運転してきたN氏から私にバトンタッチ。高家バイパスを経由して国道19号に出ます。このとき夜の8時半。今日中に東京に着くのは絶望的となりました。
さらに困ったのは、塩尻北インター付近まで松本の夕方の渋滞に捕まってしまったこと。時間がたつほどに交通規制が厳しくなるので、タイムロスは痛いです。さらにガソリンが心もとなかったので、松本市蒲田の交差点で10リットル給油。この給油量は結果的に十分であったのですが、不安な一夜の遠因となりました。
給油後に国道20号で山梨を目指します。塩尻峠は長野自動車道で越える予定だったものの、岡谷から更埴までが通行止めとなってしまったので、国道20号で諏訪まで出ることになりました。仮に高速道路がチェーン規制だったとしてもスピードは出ないのですが、下道と違って道路の線形が良いだけに通行止めは残念至極。
さらに塩尻峠を越えているうちに、中央道も須玉インターから西が通行止めになったため、国道20号で行ける所まで東進することに。諏訪あたりから高速道を追い出されたトラックが20号に流れてきて、混雑し始めました。幸いにしてそうはなりませんでしたが、ノーマルタイヤでチェーン無しのトラックとかが付近に居ると命に関わるので怖いです。
そのことを裏付けるかのように、山梨県の富士見峠を越える辺りから、スリップして動けなくなった車をちらほら見かけるようになりました。雪道は乗用車だろうがトラックだろうが、ノーマルタイヤに容赦してくれません。富士見峠には11時ごろ到着。このとき目の前にいたトラックとは、結局翌朝までお付き合いすることになるなど、このときは知る由もありませんでした。
(翌日に続く)