他山の石

今日の輪講にはダメなプレゼンのお手本みたいなものがあったので。ご本人様にがまさかこのブログを読むとは思いませんが、次の成果発表とかで挽回して欲しいと思います。


まず、配布資料(各自が印刷して持って行く)からして外れ臭が漂っていました。
文字のフォントが妙に大きく、行間を開け、改ページと段落分けを駆使して規定ページ数に達するように作ってあった。こりゃつまり、内容が危険なまでに薄い、という証拠。実はうちのM1も若干それをやって誤魔化しましたが、何事にも限度がある。あからさまはまずい。


実際のプレゼンが短い。
調査(サーベイ)というのは、学会誌とかに発表された最近の研究を何個か紹介するものなので、本当は5〜6本も論文を読めば概ね規定時間を使い切るくらいの発表が出来るはずです。研究分野のバックグラウンドや、理論的な背景を説明したうえで、世界の研究者たちがどんなその方面の研究を進めているかを簡単に紹介するわけですから、それほど時間をとることはありません。
プレゼン時間が短いというのは余り無いことで、仮に面白いネタ(紹介する研究)が少なかったとしても、バックグラウンドや原理を詳しく説明していれば時間は勝手に過ぎていくはずのもの。一個当たりの時間が短いということは、あまり読み込めていないのではないかという疑惑を生みます。


質疑応答の受け答えも悪い。
質問は必ず出てくるので、ネタが少ないならむしろ細かく論文を読み込んで論文の筆者なみに詳しくなっているべき*1なので、上手く答えられないというのはだいぶ残念。


とゆーわけで「きちんと資料を集め、理解し、時間いっぱい使いきれるぐらい詳しく説明しましょう」という教訓でした。
いや、本当は教訓にすらならないはずなのですが。
一応M1のサーベイにはドクターのお目付けがつくのですが、それも上手くは機能していなかったのも、発表者にとっては不運だったと思いますが、既に輪講が始まって一月もたつので、この時期にこのプレゼンでドクターと教授に集中砲火食らってもあまり同情は出来ませんでした。

*1:それだけ詳しくなれれば、プレゼンでも原理を詳しく説明したりして時間を有効に使いきれるはず。